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多摩都市モノレールが主催する「多摩モノまつり」に行ってきました。

多摩モノまつりは東京都立川市にある多摩都市モノレールの車両基地で年1回11月ごろ開催されるお祭りです。(この車両基地で多摩都市モノレールの車両が日々整備されています。)
入場は無料で、普段入ることができない多摩都市モノレールの車両基地がこの日だけは一般公開されます。会場は第1会場と第2会場に分かれていて、それぞれの会場で様々な体験をしたり、モノレール車両を使った実演などを見ることができます。それでは以下に今回見学した多摩モノまつりの実際の様子をご紹介いたします。よろしければどうぞご覧ください。






●会場で配布されていた一般公開のチラシ(おもて面)

●会場で配布されていた一般公開のチラシ(うら面)





第1会場 ①

●第1会場に展示されていた多摩モノレール車両


多摩都市モノレール本社の正門から入場するとそこは多摩モノまつりの第1会場になっていました。この第1会場では、多摩モノグッズ・鉄道部品販売、駅員さんのお仕事体験、運転台撮影会、車両部品展示・操作など、多種多様なイベントが催されておりました。また今年は多摩モノレールの開業25周年ということで記念のステッカーが無料で入場者に配布されていました。(私も頂きました。下表の写真をご参照ください。)


●開業25周年記念ステッカー
今回の多摩モノまつりでは、多摩モノレールの開業25周年を記念したステッカーが無料で配布されていました。(写真左)

光を反射してキラキラ光る加工が施され、多摩モノレールのPR担当マスコット「タマオ」が印刷されています。


なお第1会場では、下表のように、物品販売、展示、体験などを行っていました。


会場名分類番号内容
第1会場 開業25周年記念ブース・夜景写真展
ベビー休憩室
多摩モノグッズ・鉄道部品販売
駅員さんのお仕事体験
運転台撮影会
車両部品展示・操作体験
安全・安心紹介コーナー
工作車・リフト車実演
12物販コーナー





第1会場 ②

●「働く車 大集合!」の展示(第1会場)


多摩モノまつりの第1会場では「働く車大集合!」と題して各方面から様々な車両も展示されていました。トヨタ自動車、西武バス、消防署、陸上自衛隊、警察といった各方面の所有車両が展示され、多くの人が各車両の前などで記念の写真を撮っていました。「働く車」として多くの車両が集合していましたが、中でも陸上自衛隊の装備品まで展示しているのにはちょっと驚きました。多摩モノまつりは、かなり大規模なお祭りなのだなと感じました。




化学防護車(かがくぼうごしゃ)は、陸上自衛隊の化学科部隊が装備する装甲車両です。核兵器や化学兵器が使用された場合の状況下において、放射線や汚染状況を調べる目的で開発されました。開発、製造は小松製作所製が担当し、1987年に陸上自衛隊に採用されました。 主に中央特殊武器防護隊などの化学科部隊に配備されています。

化学防護車は車両各部の密閉度を上げて、更に空気浄化装置を装備することで乗員を外部の汚染から守り、車外の放射線の測定や毒ガスの検知などを行うことができます。車両に搭載されている測定機器には、化学物質に対応したガス検知器、地域用線量率計(放射線測定用)や携帯型化学物質識別装置などがあります。

そして化学防護車の特徴にもなっているのが、車体後部右側に設置されているマニピュレーター(ロボットアーム)です。このリモートコントロール式のマニピュレーターにより、乗員は汚染された土壌や物質サンプルの採取を車内に居ながらにして行うことができます。


●化学防護車のマニピュレーター
化学防護車の車体後部右側に設置されているマニピュレーター。(左写真の矢印の箇所)

車体内から乗員がこのマニピュレーターを操作し、汚染物質のサンプルを安全に採取することができます。

また化学防護車はその任務の性質上、緊急を要する状況が想定されます。そのため有事や災害時には車体上部の赤色灯(パトランプ)を点灯させて一般道の緊急走行ができるようになっています。自衛隊装備の中でも化学防護車は緊急車両指定を受けている数少ない車両のひとつとなっています。

なお化学防護車は核兵器や有毒化学兵器による攻撃に対応できますが、炭疽菌など生物兵器には十分に対応していません。よって生物兵器に対しては生物偵察車が運用されます。しかし化学防護車と生物偵察車を使い分けるのは運用上、複雑になります。そこで合理化を図る為、化学防護車と生物偵察車の性能を併せ持ち、核兵器、化学兵器、生物兵器すべてに一台で対応できる「NBC偵察車」が新たに開発されています。
NBCは、Nuclear(核)、Biological(生物)、Chemical(化学)の頭文字を取ったもので核兵器、生物兵器、化学兵器すべてに対応していることを意味しています。このNBC偵察車は2010年(平成22年)度予算より調達が開始され、各師団化学科部隊へ配備が進められています。


●NBC偵察車
こちらが新型の「NBC偵察車」です。(小松製作所製)化学防護車は6輪で全長約6mでしたが、NBC偵察車は積載する各種機材が増え、その車内スペース確保のため装輪数は8輪、全長は8mと化学防護車よりも大型化しています。

なお、この写真は2015年に陸上自衛隊の立川駐屯地で開催された「立川防災航空祭」で撮影したものです。

【 主要諸元 】(化学防護車)

全長6.1m
全幅2.5m
全高2.4m
重量14.1t
乗員数4名
武装12.7mm 重機関銃 M2 × 1
最高速度95km/h
エンジンいすゞ 10PBI 4ストロークV型10気筒 水冷ディーゼル
最大出力305PS / 2600rpm
行動距離約300km
搭載装置 ・ガス検知器(ガスサンプラー)
・地域用線量率計3型
・携帯型化学物質識別装置
・サンプル採取用マニピュレーター


多摩モノまつりには陸上自衛隊の除染車も展示されていました。

除染車は化学物質や放射性物質などにより地域、施設などが汚染されてしまった場合に有毒化学剤の無毒化、放射性物質の洗い流しなど汚染物質を取り除く「除染作業」を行います。また震災時の津波、河川氾濫、堤防決壊時などの洪水発生時には、下水から流出した汚水により感染症が発生することもありえます。除染車はこういった感染症の予防のための防疫消毒作業にも使用されます。全国の特殊武器防護隊や化学防護隊のみならず、航空自衛隊へも配備されている車両です。

なお除染車には化学防護車やNBC偵察車のような車内の気密性を保つ装置や乗員を防護するフィルター等は搭載されていません。 よって乗員は必要に応じて防護服を着用し除染作業を行います。

この除染車は陸上自衛隊の73式大型トラックをベースにしていて荷台部分に水や中和剤が入る2500Lのタンク、加温装置、散布ノズルなどを搭載しています。水や中和剤の散布は車体前部と側面にある散布ノズルから行われ、車体後部には約15mのホース付き散布銃を備えています。また、搭載されている加温装置はタンク内の水や中和剤の温度を1時間で45度に加温できる性能があり、これを散布することで汚染地域の細菌やウイルスなどへの除染効果を高めています。


【 主要諸元 】(除染車3形)

全長約6.9m
全幅約2.5m
全高約2.90m
全備重量約12.5t
水槽容量2500L
散布性能110L / 分
加温性能45℃ / 時


第2会場

●第2会場に展示されていた多摩モノレール車両


多摩モノまつりの第1会場から敷地内のトンネルに入り、しばらく歩いてゆくと、その先に多摩モノまつりの第2会場がありました。この第2会場では、車両けん引実演、沿線地域出店・キッチンカーコーナー、記念スタンプ・フォトスポットなど、これまた多くの様々なイベントが催されていました。特にモノレール車両を使っての実演には多くの来場者がその様子を興味深く見守っていました。(こういった実演は通常、なかなか見られるものではありません。)

なお第2会場では、下表のように、車両基地内で行われている作業の実演、飲食物の販売などが行われていました。


会場名分類番号内容
第2会場 工作車 車庫
10トラバーサ実演
11車両けん引実演
13沿線地域出店・キッチンカーコーナー
14記念スタンプ・フォトスポット




アクセス

●多摩都市モノレール本社の地図


多摩モノまつりが行われる多摩都市モノレールの車両基地は東京都立川市の泉町にあります。最寄り駅は多摩都市モノレールの高松駅で、そこから車両基地までは徒歩約7分です。会場内に駐車場や駐輪場は用意されていないため、車やバイク、自転車での来場はできません。よって多摩都市モノレールなどの公共交通機関を利用することになります。(なお会場内はすべて禁煙となっています。電子タバコも禁止です。またペットを伴っての入場もできません。)




今回、初めて「多摩モノまつり」を見学することができました。モノレール車両の展示や、けん引などの実演、モノレール車両以外にも自衛隊の装備品も見ることができました。そのほかにもキッチンカーなどが出店し食事を楽しむこともできます。電鉄会社による鉄道グッズの販売などもあり、いろいろな楽しみ方ができる「多摩モノまつり」。今年のみならず、来年以降もまたイベント盛りだくさんのこの賑やかなお祭りに足を運んでみたいと思いました。







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