私の住んでいるところ(立川市)の近所に「ファーレ立川」と呼ばれるビル街があります。
そこには36カ国、92人のアーティストが、いわば街という森の中に妖精が住みつくようにとの想いをこめて作品をつくり、その作品が街中のいたるところに美術作品(オブジェクト)として設置されています。
今回は、それらの様々な作品をご紹介したいと思います。
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子供達が「へびのベンチ」と呼んでいるこのベンチはファーレ立川のなかで一番、人通りが多い広場の中にあって子供達の人気の的です。
このベンチを作ったニキ・ド・サンフェルというフランスの女性の作家は小さい頃から、家族を含めたコミュニケーションが上手く取れなくて苦労した人で、そういう中で美術だけが人と人をつなげる媒体になると考え、美術を一生懸命やりだしたそうです。
このベンチには「対話」というタイトルがついていて、まさに背中合わせに座って人と人とが、これを媒介にして何かコミュニケーションができるというように作られています。
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この山は鋳型を作ってそれに鉄を流し込んで作ったものです。この鉄の山のさびが、この作品の中では非常に重要だそうで、人工の街に人工でできた山(ヒマラヤ)を置いて、人工の物どうしのなかで、本来大きい山がビルより小さいという視覚的な錯覚を作ることを狙っています。
(この作品の中は穴があいているのですが、それでも重さが23トンもあるため、7つに分けて日本に持ってきたそうです。)
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この作品はいろいろな材料を使っています。このイスとスリッパと本は、ブロンズで作られていて本の下の石は本当の石、影はスナップ仕上げという摺りこみで影を表現しています。
作者のヴァラマネシュ氏がここでやろうとしたことは普段、自分が家で日常使っているイスやスリッパなどをオーストラリアから日本に持ってきて、自分の日常を街のなかに置いてみたらどうなるかと考え、この作品を作りました。つまり影は作家自身の影で、日常のものを都市のなかに置き、人はいないけれど何か面白い空間がここにできています。
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このベンチは「音」に着目したオブジェクトです。たとえば画用紙を丸め、耳にあてて音を聞くと普段と違った感覚で様々な音を聞くことができますが、これはそのやり方をこのベンチの中で実現したもので、ここで立川の色々な音を聞く、そういう作品を作りたいと思ったそうです。
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ちなみに今回ご紹介した作品はファーレ立川の路上に置かれているものですので、美術館と違い、鑑賞するのにお金は一切かかりません。(要するにタダです。)
また今回紹介した以外にもまだまだ色々な作品がありますのでファーレ立川に一度お越しになるのも面白いかと思います。

美術の散歩道 Part2
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